宮坂純一著
『転換期のクリティカル・マネジメント・スタディーズ- パフォーマティヴィティ論争の推移 』奈良マネジメント研究オフィス

電子書籍  pdf版 317p (A5判) free

著者  宮坂純一

出版社 奈良マネジメント研究オフィス

発行年 2024年 07月30日

ISBN
 978-4-9913775-0-1                          



目次

はじめに

第1部 アンチパフォーマティヴCMSからパフォーマティヴCMSへの転回

第1章 クリティカル・マネジメント・スタディーズを主流派マネジメント研究から分かつ分水嶺としてのアンチ・パフォーマティヴィティ - フルニエ&グレイ「節目の時期にあるクリティカル・マネジメント・スタディーズの状況と展望」を読み解く -
第1節 クリティカル・マネジメント・スタディーズの出現
第2節 クリティカルと呼ばれているのは何か?
第3節 CMSの政治性
第4節 CMSに懸けるフルニエ&グレイの思い

第2章 アンチ・パフォーマティヴを拒絶するクリティカル・ パフォーマティヴィティ概念の登場 - スパイサー、アルベッソン&カーレマン「クリティカル・パフォーマティヴィティ:クリティカル・マネジメント・スタディーズの未完の仕事」を読み解く -
第1節 スパイサーたちの問題意識
第2節 クリティカル・マネジメント・スタディーズとはなになのか
第3節 パフォーマティビティの再考 
第4節 パフォーマティブなCMSの要素
第5節 パフォーマティブなCMSを目指して

第3章 クリティカル・パフォーマティヴィティを乗り越えるプログレッシブ・パフォーマティヴィティ概念の提起  - ウィッカート&シェーファー「パフォーマティヴィティのプログレッシ的理解に向けて」を読み解く-
第1節 ウィッカート&シェーファーの問題意識
第2節 クリティカル・マネジメント・スタディーズに見られるアンチ・パフォーマティブなスタンス
第3節 クリティカル・マネジメント・スタディーズにおけるアンチ・パフォーマティヴィティの問題点 - CMSにおける支配的なアンチ・パォーマティヴィティ概念の再解釈
第4節 異なった意味が込められたパフォーマティヴィティのルーツ
第5節 プログレシブ・パフォーマティヴィティに向けて
第6節 プログレシブ・パフォーマティヴィティ研究の枠組み
第7節 プログレシブ・パフォーマティヴィティのためのフィールドメソッド

第2部  パフォーマティヴCMSに寄せられた疑問及び批判

第4章 クリティカル・パフォーマティヴィティ概念 - スポエルストラ &スヴェンソン「クリティカル・パフォーマティヴィティ:クリティカル・マネジメント・スタディーズの幸福な終焉」を読み解く -ア
第1節 スポールストラとスヴェンソンの問題意識
第2節 CMSにおけるレリバンスの議論
第3節 クリティカル・パフォーマティヴィティの考え方
第4節 レリバンスを批判的に再考する
第5節 言説的介入としての批判的レリバンシー

第5章 不安視されるクリティカル・パフォーマティヴィティ概念とプログレシブ・パフォーマティヴィティ概念 - フレミング&バネルジー「パフォーマティヴィティが失敗するとき:CMSへの含意」を読み解く -
第1節 フレミング&バネルジーの問題意識
第2節 CMSとパフォーマティヴィティの問題
第3節 CMSはパフォーマティブな変化をもたらすことができるのか?
第4節 ひとつの総括

第6章 ダメ出しされ(軌道修正を求められる)クリティカル・パフォーマティヴィティ概念とプログレシブ・パフォーマティヴィ ティ概念 - カバントゥス、ゴンド、ハーディングそしてリアマン「クリティカル・エッセイ:クリティカル・パフォーマティヴィティ再考」を読み解く - 
第1節 カバントゥスたちの問題意識
第2節 リオタール、オースティンそしてバトラーの読み直し
第3節 CPTにおけるパフォーマティビティの物質性及びその他の理論
第4節 難解な理論からエンゲージド・パフォーマティヴィティへ
第5節 組織的パフォーマティビティの政治理論としてのCPTに向けて

第3部  パフォーマティブCMSを巡る認識のズレ:解消かそれとも拡大か?

第7章 クリティカル・パフォーマティヴィティ論者からの反論 - スパイサー、アルベッソン、カレーマン「クリティカル・パフォーマティヴィティを拡張する」を読み解く-
第1節 スパイサーたちの状況認識
第2節 クリティカル・パフォーマティヴィティの失敗?
第3節 現代のCMSにおける権威主義
第4節 クリティカル・パフォーマティヴィティをよりパフォーマティヴィに
第5節 スパイサーたちの立ち位置について

第8章 プログレシブ・パフォーマティヴィティ論者からの反応 - シェーファー&ウィッカート「 プログレシブ・パフォーマティヴィティの可能性について」を読み解く -
第1節 プログレシブ・パフォーマティヴィティ批判に対するシェーファー&ウィッカートの立ち位置
第2節 クリティカル・マネジメント・スタディーズにおけるプログレシブ・パフォーマティヴィティ

第9章 再びダメ出しされたクリティカル・パフォーマティヴィティ - リアマン、ハーディング、ゴンドそしてカバントゥス「クリティカル・パフォーマティヴィティを進展させる」を読み解く -
第1節 スパイサーたちやウィッカート&シェーファーの反論や反応への思い
第2節 スパイサーたちの立ち位置への疑問


まとめ

第10章 パフォーマティヴィティ論争の要約
第1節 パフォーマティヴィティ論争が生まれた背景
第2節 クリティカル・パフォーマティヴィティの概要

第3節 クリティカル・パフォーマティヴィティ概念批判の諸相

第11章 パフォーマティヴィティ論争のひとつの解釈
第1節 パフォーマティヴィティ論争に対するバルターたちの評価 - ひとつの総括 -
第2節 論争後のCMS学界 - 混迷のCMS



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